2008年1月12日
88ターボのリアスピーカーの歪み修理


■ひぐまさんから資料提供して頂きました。

リアスピーカーのエッジはウレタン製の為、経年変化でボロボロになってしまいます。
エッジを再生すれば殆ど歪まなくなります。


リアのスピーカーユニットは10cmウーファーと、ツイーター(コンデンサーとコイルを併用したしっかりしたハイパスフィルター付き)のセットです。

珍しい事にウーファーのフレームは土台と一体整形なので、ウーファーのみを交換するにはフレームを上手に切り落として一回り小さい物を入れる事になります。
ツイーターは丈夫なので交換する必要ありませんが、爪でハメ込んだ後に接着してあるので取り外しは難しく、更にコイルとツイーターが合体してるので、ハイパスフィルターだけを残してのツイーター交換も困難です。
この様な理由から土台を使い回してユニットだけを交換するのは、手間がかかるので簡単な修理方法は、

1-アッセンブリ交換するか?(高価そうだけど)

2-ウーファーの配線を外して高域専用にするか?  

 
ちょっとひと手間かけて、
3-スピーカーエッジの再生か?  

4-同じ外周の土台を新たに作って、新しい社外スピーカーを入れる?

などです。カバーを使い回さないのであれば、土台の形にも自由度があります。



スピーカーのエッジ部分がウレタン製の為、経年変化でボロボロになっています。音が歪んで使い物にならない状態です。


型紙を作る(直接切り出すなら型紙は不要ですが、外周直径が100mm/穴の直径は65mm)


厚手のウレタンから型紙を使い同じ形のものを切り抜き、
バスコーク(セメダインの風呂場用シリコン系の接着材)で接着して完成
エッジの材質は伸縮製がありスピーカーの余分な振動を止める事のできる質量があれば何でも可能です。スピーカー補修用のセーム皮などがありますが、均一で適度な張りに接着するのが難しく(成功率が低い)、材料も高価いので、お勧めしません。ゴムっぽい質感のウレタンフォームは重いので再生効率は犠牲にしますが、適当に貼るだけで普通の音量では歪まなくなります。
歪んでいるのはウーファーだけなので、ウーファーの配線を切るだけで、歪みを止める事もできます。

作業で難しいのは、再生よりもユニットを覆うカバーを取り外す事です。
  
カバーの裏「上左画像」には窪みが8つあり、その両脇に各2個(計16個)のツメがしっかりと噛んでいるので、多少のクラックは覚悟の上でやるしかありません。
「上右画像」はツメの拡大写真になります。
一度外したら爪を削ってしまえば次からは簡単です。運悪く新品カバーが必要になってしまった場合も同じく、爪を低くしておく事をお勧めします。
このカバーを外すとネジ4本で土台が固定されています。リアウインドーが邪魔なので短いプラスドライバーが有ると便利です。あとはプラス&マイナスの端子を引き抜くだけで取り外しできます。


※※※個人的な感想※※※
リアスピーカーのバッフル部分の破損の修理とのことですが、バラすと言う作業が結構大変そうなんですね。
安易にスピーカー交換をせずに修理をして再使用とはエコで良いですね。自分も安易にパーツ交換せずにパーツの修理の方もがんばっていきたいです。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送