2009年5月25日
930の電圧計の製作



■ぽるたさんから資料提供して頂きました。

今まではシガーソケットに簡易的なバッテリーチェッカーを付けていましたが、時計(ずっと壊れているが壊れていなくてもバッテリー遮断器を付けているので時刻合わせが面倒)部分に電圧計を装着しようと製作してみました。今回のテーマは「純正っぽく」なので多少凝った改造になっています。

1.純正の「燃料/油量コンビメーター」を購入(オークション・中古)。時計と同じ80mm径なのでこれをベースに改造。

2.汎用電圧計を購入(オークション・中古)。電圧計は各社から出ていますが、コンビメーター扇形窓に合うサイズや形状を鑑み、熟考の結果、関東精器製(現カルソニックカンセイ)の52mm径を使用。他社でも合うと思います。

3.コンビメーターの分解
最初に燃料計と油量計を裏からはずします。次に正面のリングを取るのですが、缶詰の蓋のようにしっかりついているのではずすのが大変です。ガラスやリングを傷つけないよう養生し細いマイナスドライバーで力を入れてカシメを立てていきます。


4.コンビメーター分解写真
右からアウターリング・テーパー付リング・ガラス(3t)・ガラス留リング・メーターハウジングに分かれます。


5.電圧計の分解
正面蓋のカシメを起こして分解するのですが簡単にはずれました。


6-1.コンビメーターの扇状窓に合うよう慎重に電圧計のプレート上面をカットする
6-2.コンビメーター裏蓋は再利用するため2箇所穴を開けて加工した電圧計を装着。元の計器と同じ位置にするためワッシャーで上下高を調整。
6-3.プレートを前からはめて仮組み。扇形の弧と電圧計のメモリがピッタリ合いました。


7.「OEL」やら「TANK」の文字を消すためプレートを半艶消し黒(Mr.COLORスプレー #92セミグロスブラック \420)で再塗装。買ってきたインレタ(I・C LETTERING「アイシーレタリング」 #2408C \388)で「VOLT」の文字をシコシコ転写。


8.電圧計針の塗装
針を他のメーターと揃えるため、蛍光赤(Mr.COLOR #171 蛍光レッド-つや消し\130)で塗装。ガラスをきれいにして仮組み。




電圧計としての製作はこれで完了です。
しかし「燃料/油量計」を流用したためブランクになった下部分を残して半完成状態となってしまいましたが、この部分はスペースに余裕がなく他の計器類が入りません。
そこでPORSCHE912Eのメーターを参考にブランクのままで完成させることにしました。

1.ブランク部分の処理
912のメーターは入手困難なので、914の「燃料計」を中古で購入。メーター上部扇形の「パーキングブレーキ警告灯」の部分を取外し、ブランク部分にメクラ蓋として利用。計器盤裏から両面テープで接着。


1976年型ポルシェ912Eメーターまわりの参考写真


2.電圧計ASSYの完成
ガラスをはめてカシメを戻す。延長した+(黄)と-(黒)のコードを蓋裏に出す。裏側の穴や隙間は埃が入らぬようしっかり塞いで完成。


以上の処理を行い、すべて作業が完了しました。
完成した電圧計は時計と交換です。

茶色いアース線と照明用豆球は「時計」のを流用しますが、+電源は常時電源ではなくラジオなどのアクセサリー電源にしたいのでACC線を引っぱりだして分岐後結線。
イグニションACC位置で動作確認して完成!

長い道のりでしたがちゃんと馴染んでいます・・・ん〜自己満足。

総額7000円位でした。

上記写真では12V手前で少し電圧が弱いようですが、エンジンをかけると 14V近くを差し安定したので大丈夫のようです。



※※※個人的な感想※※※
すごい内容です・・・
完全に部品作っている感じですね。
メーターケース自体が純正品なので、違和感なく装着後も純正と変わりありませんね。
メクラにしてしまったメーターの下側ですが、スペースが無く電流計が取り付けれないとのことで残念でしたね。
いつも想像以上の作業をされておりブログ更新を楽しみにしています。今後も頑張っていってください!

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