2018年3月24−25日
カレラ3.2の修理の続き
作業レベル★☆☆☆☆
今回も前回に引き続きSMPさんの88年式のカレラ3.2の修理の続きです。
今回はエンジンとミッションのドッキングとエンジンを車両に乗せるまでを行う予定です。
まずは乗せる前に燃料ホースを交換です。
930.110.595.05です。
ヒューエルフィルターからインジェクターまでの分岐する燃料ホースです。
エンジン降ろしているときじゃないと絶対交換できない部分なので、今回交換をしておきます。
ホースは左右のインジェクターの手前に継ぎ手になっています。
右側はパイプ間になるのでレンチを2本使って外します。
結構硬かったです。
左側はインジェクター部の根本に付いています。
こっちはクローフックを使って外しました。
こっちは固定されている部分なので簡単に外せました。
ホース自体の固定は2箇所で、1箇所は中央手前部のこの位置に1箇所です。
もう1箇所はエンジン後ろ側の左側です。
これで取り外し自体は完了ですが、この位置は色々な部品が密集しているのでホース自体を引き抜くことが出来ません。
周囲の部品を外して抜くこととなります。
左側面のボルト2本を外して固定用のステーをフリーにします。
左3箇所共インジェクター固定用の爪を外してイジェクターパイプを若干フリーに動くようにします。
多少ガソリンが漏れてきますので拭き取ります。
こうすることで無事ホースがはずれました。
特にホース自体に問題はありませんでしたが、今後交換も出来ない部分なので、エンジン降ろしたときにはついでに行っておいて正解な部品かもしれません。
取り付けは取り外しの逆の手順で行います。
インテークをアセンブリで取り外ししておくともっと作業は楽だったと思います。
1時間以上かかってしまいました。
今度はエンジンとミッションの合体です。
廃車になった89年式のエンジンと、乗っている88年式のミッションを組合せます。
まずはフライホイールを取り付けます。
赤丸のように回り止めでエンジンスタンドの付属のブラケットを流用して取り付けておきます。
その状態で黄色丸部のボルトを締めていきます。
今度はクラッチとクラッチカバーを付けますが、この位置を中心に合わせる専用工具があります。
現物を見ると実はプラスチック製!
鉄製かと思っておりましたが、結構チープな物でした。
位置を合わせながらクラッチカバーのボルトを締めていきます。
時々ピンを抜き差しをして食いついていないかを確認しながら作業しました。
で、ミッションと合体ですが・・・
ここで問題です!
全然合体できません!!
スプラインが有っていないのか、角度が有っていないのか色々と悩んで試行錯誤しましたが全く組み合わせることが出来ません!!
この作業で何時間使ったか・・
初日はこの作業中に暗くなってしまったので断念しました。
一晩色々と調べまして、88年式と89年式でエンジンとミッションの互換性は問題ないことを改めて確認取りましたが、部分的に変更がされていることが分かりました。
1つはこの油圧クラッチのアームです。
左が89年式で、右が88年式までの物となります。
違いは軸受部ですが、88年式までのものはベアリングとなり、89年式の物はドライブッシュとなります。
本来はベアリングの方が良いのですが、むき出しのためにゴミが噛み込んだりグリス切れが起こったりしてはめ込まれる軸が傷だらけになるという不具合が起こってしまいます。
その対策品が89年式のドライブッシュとなります。
軸も太いものになっているので強化されているという状態です。
こちらはクラッチカバーです。
カバー自体の品番は同じでしたが、
こちらが88年式のレリーズベアリングで、
こちらが89年式のレリーズベアリングです。
型番が違い、中心の穴サイズが若干異なることが分かりました。
結論として、ミッションの年式=レリーズベアリングの年式=クラッチアームの年式とならないと組み合わないということのようです。
前日までは、
89年式エンジン+88年式ミッションとしてましたが、クラッチ関係は89年式を使っていました。
これをクラッチ関係までも88年式にすることで合体ができることとなりました。
部品を入れ替え、アームをテープで固定した状態でミッションを差し込んでいきます。
ミッションはこんな感じにバイクスタンドにホイストで吊るして移動させています。
苦労しましたが無事合体できました。
この状態で横からクラッチアームの軸を差し込んでいきます。
仮止めのテープをこの穴から引っ張り出しておきます。
全てのボルト固定をしてスターターも戻して完成です。
やっと下準備ができました。
本当は前日にここまで済ませる予定でしたが、半日程度後ろにズレてしまいました!
早速車両下に入れる準備です。
車の位置があまり良くないので、一旦タイヤを付けて転がして取り付けやすい位置に移動もさせました。
エンジンを乗せやすくするためにミッションジャッキの上にコンパネを貼りました。
これでエンジンを平らに乗せて角度調整もできるようになります。
このジャッキの上にエンジンを乗せるのですが、バイクスタンド+ホイストで上げた所、スタンドのパイプが折れてしまいました!
さすがにバイク用では重さに耐えれなかったようです!
急遽アストロプロダクツに行ってエンジンクレーンを購入してきました。
今回以降中々使うような物ではありませんので、大きな出費でしたね・・
エンジン本体部をミッションジャッキに乗せて、ミッション先端にガレージジャッキを当てて2台で運んでいきます。
車を最大にジャッキアップしてからエンジンを中に入れていきます。
入れるとこんな感じです。
入った所で車体をある程度下に降ろしていきます。
スターターなど配線をつないでいきます。
ミッションジャッキを上げてエンジンハンガー部とミッションハンガー部のネジ穴位置を合わせてボルト固定をします。
これでエンジン載せ作業は終了です。
まだ細かなホースをつないでいませんが、この時点で時間切れです。
細かな仕上げは出来ませんでしたが、エンジンを無事乗せることは出来ました。
1年位かけたこの作業ですが、一応切りになったかな?!
ネットで見るとエンジンの着脱は簡単そうに思えていたのですが、実際やってみると重いわネジ硬いわで結構大変な作業でした。
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