2018年5月26−27日
カレラ3.2の修理の続き
作業レベル★☆☆☆☆
またまた前回に引き続きSMPさんの88年式のカレラ3.2の修理の続きです。
今回の作業は何かと言うと、実は前回の作業でエンジンを載せたのですが、その後エンジンをかけると”カンカンカン”と何か当たっている音がするとのこと。
クラッチを踏み込んでもクラッチが切れない状態にもなっているようです。
今までの作業で何か問題があったと思われるので、再度エンジンをおろして検査及び修理です。
もう何回目でしょうか。
下ろすのは比較的簡単に作業できるようになりました。
エンジンをおろしてから車両側をウマの一番上までジャッキアップします。
引っ張り出してエンジンを確認です。
引っ張り出したらエンジンとミッションを分割します。
カンカン当たってクラッチが切れないという状況ですが、、クラッチシリンダーが最大に押し込んでいる状態になっておりました。
その状態レリーズフォークが押されてクラッチカバーに当たっているようです。
レリーズベアリングの爪から外れているのかと思ったのですがそれも問題ない状態。
ミッション外す前にのぞき穴絡みた状態では、ベアリングがずれてしまっている?ようにも見えました。
このクラッチカバーは88年式のものです。
エンジンは89年式で、ミッションは88年式です。
クラッチも88年式を使用していました。
この辺りの組み合わせの状態が悪かったのでしょうか。
分解後に再度組んでみましたが特にガタがあってずれるようなことも有りません。
のぞき穴から見たようなベアリングのズレや破損も無かったです。
不具合理由はわかりませんでしたが、今回は89年エンジン、88年ミッション、89年クラッチと言う組み合わせで再度組み込んでみます。
前回下記ましたが、88年と89年はミッション自体は同じですが嵌合部の互換性が有りません。
ですので変換パーツを使ってこの辺りの部品と合わせて交換をし、89年クラッチと88年ミッションを組み合わせていきます。
クラッチを外します。
9箇所のボルトを外して取り外します。
右側が88年式で、左側が89年式です。
違いはレリーズベアリングの中心の穴径です。
89年式は穴が小さいので、88年式のミッションが刺さらないようになっております。
それを回避するためにミッションの軸のカバーを細い89年式に交換をしてしまいます。
この部品は+ネジ2本で固定されているだけですので、簡単に交換が可能です。
ナメるのが怖いのでショックドライバーで外しました。
これを交換することでレリーズベアリングの穴径違いのクラッチを組むことができます。
あとこちら、レリーズフォークですが、これも88年式までと89年式で異なります。
88年まではベアリング式ですが、このベアリングがダメになって噛み込んじゃう不具合があるようです。
実際に88年ミッションもかなり傷んでおり、ベアリングの形の溝が全周に彫り込まれてしまったおりました。
こちらを変換するパーツが市販されており、変換パーツの取り付けをします。
写真はブッシュを埋め込んだ状態です。
さすがアメリカ製ですので径が合わずにヤスって径を整えて差し込みます。
ピンもそのブッシュに合わせたものとなっております。
純正のピンと違い、脱落防止のプレートが溶接されていないのでボルト固定です。
説明書を見て形を確認します。
一応これらのパーツ交換をすることで、89年式クラッチと88年式のミッションを合体できました。
前回同様合体自体は苦労しましたが、レリーズフォークの状態も良さそうです。
さてまた今回もついで作業です。
赤丸2箇所のホースも交換をしていきます。
左側のホースはこちらです。
ホースバンド固定なので簡単に交換できます。
右側も固着無く無事交換できました。
ゴムホースがJの字に曲がっている部分がシワよっています。
元々もこの感じですが、早めに痛みそうな形状ですよね。
あともう1箇所ホース交換です。
エンジンルームのオイルフィルターの上側のジョイント部分です。
このジョイントはカシメタイプのホースバンド使用となるので、バンドを破損させて外すので結構大変でした。
これが新しいジョイントです。
外した側は半分ちぎれておりました。
交換後はホースバンドに変更しておいたので今後の交換は簡単かと思います。
さてここからは2日目の作業です。
エンジン落ちてます・・・
SMPさん家に到着したときに「あ〜!」という声が聞こえてきて、すぐに駆け寄るとミッションジャッキに乗せていたエンジンがずり落ちて地面に落ちてしまっておりました。
ミッションジャッキの角度調整中にロックナットが外れるまで回してしまい落ちたようです。
エンジンクレーンを使って救出です。
若干ですが、ヒートエクスチェンジャーが凹んでしまっていましたが、大きな問題は無いようです。
気を取り直してエンジンを積み込んでいきます。
再度ミッションジャッキに乗せて車両下に滑り込ませて、最終的にエンジンクレーンに掛けて位置調整をしました。
この方法でかなり楽に調整できました。
フロント側はミッションマウントを一度取り付けておき、その後ミッションにジャッキをかけておきます。
その後ミッションマウント自体を外してしまいます。
こうすることで車両側とエンジン側の連結するケーブルやジョイントが簡単に取り付けできます。
クラッチ部を再度確認です。
この状態でクラッチをエアー抜きして組み込み、クラッチの状態確認をしまして問題ないことを確認できました!
とりあえず無事当初の目的をクリアできました!
あとはジョイント部の接続して仕上げていきます。
マフラーも取り付け、準備完了です。
やった!
ついにエンジンをかけることに成功しました!
ウマに乗った状態ですが、クラッチを切ってギアを変えることも無事できました!!
長かったですが、これでSMPさんのクルマの整備は終了にできたかな!?
しかし88年までと、最終の89年では違いが結構あって大変でした。
良い勉強?になりました・・・
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||