93用ブレードタイプヒューズ変換キット
対応モデル:911用(63〜73年式)


ポルシェ911/930用ブレードタイプヒューズ変換キットの紹介です。
 
納品物一覧
フロント8ソケットホルダー
フロント10ソケットホルダー
フロント3ソケットホルダー
リア3ソケットホルダー
圧着端子及び端子カバーセット(1.25sq/2sq/5.5sq)
端子固定用ネジ
端子間接続用ジャンパー
取り付け説明書

上記一式がセットになっております。
ご準備いただくものは、裸圧着端子用圧着工具、#2プラスドライバー、ニッパー、カッターナイフと、使用しているのと同じ容量のブレードヒューズとなります。
スティックヒューズとブレードヒューズでは容量規格が異なりますので、下記のように変換をしてご準備ください。
【黄色】スティック 5A → ブレード  5A
【白色】スティック 8A → ブレード7.5A
【赤色】スティック16A → ブレード 15A
【青色】
スティック25A → ブレード 25A

圧着工具を所持されていない方には無償でお貸ししております。
※ただし、返却時の送料のみご負担ください。

こちらが裸圧着端子用の圧着工具となります。ギボシ端子用圧着工具とは異なりますのでご注意ください。



■説明
ポルシェ911は964タイプになるまでの20数年間はスティックタイプのヒューズを使用しておりす。
このスティックタイプのヒューズは(ホルダーも含め)点接点の為通電効率が悪く、老化による接触抵抗で発熱およびヒューズの断線、ひどい時はケーブルの焼けや車両火災になる危険もあります。
ヒューズ自体もむき出しのため、酸化により表面から腐食が進み、徐々に抵抗値を増やしていきます。

こちらは自分の車両のフューエルポンプ箇所のヒューズホルダー部分です。
接触不良により焼けてしまっております。
ヒューエルポンプ箇所のような大電流が流れる箇所では、接触抵抗により高温になり、配線が焼けてしまいます。

エンジンを暖機運転したあとエンジンを停止し、ヒューズホルダーを手で触ってみてください。
高温になっている場合はヒューズホルダーの寿命ですので、交換が必要な状態です。


■ヒューズホルダー種類の確認 ※必ずご確認ください。
ヒューズホルダーフロントの3ソケット、10ソケット、8ソケット、そしてリアの3ソケットと4種類存在しております。
その中で、フロント10ソケットとリアの3ソケットは前期後期の違いが有りますので、下記必ずご確認ください。


■フロント3ソケット及びリア3ソケット

右側が前期で、左側が後期となります。
前期では、上側の端子の接続が中央と左側ですが、後期では上側全てが接続されております。
部品交換されている場合が多いため、交換時に必ずどちら側が使用されているかご確認ください。

 
このように、前期の2箇所接続タイプを使用し、コの字のショートジャンパーを使って3箇所接続として使用している場合も多く見られます。
作業時に必ずご確認をお願いします。


ヒューズホルダーの製作は、前期型の2箇所接続としております。
ですので、3箇所接続もしくは、コの字のショートジャンパーを使っての3箇所接続としている場合は、上図のように、ヒューズホルダーの端子部にジャンパー短を取り付けてください。


■フロント8ソケット

8ソケットの裏側はこのようになっており、上側の右側2箇所ずつが接続されている状態となります。
過去ナローの初期モデルでこの接続が全くない全て独立していたものを見たことが有りますので、こちらも同様の接続になっているか確認をお願いします。
ヒューズホルダーの製作は、こちらの接続と同じとしております。
もし違う場合はホルダーを改造処理する必要がありますので、その場合は仰ってください。

■フロント10ソケット

10ソケットの接続はこのようになっております。

 
10ソケットの端子数は、後期型となるとヒューズ間に端子を増やしております。
左右の接続している部分の間になる箇所のみ追加となっておりますので、前期と後期では接続に違いはありません。
単純にネジ固定出来る配線数を増やしたのが後期型となります。


■ジャンパー接続箇所の確認 ※必ずご確認ください。
ヒューズホルダーの種類の確認欄の3ソケット部でも記載しましたが、コの字のショートジャンパーが取り付けられている箇所が存在します。

このように3ソケットと10ソケットの間になる部分でのコの字ショートジャンパーの取り付けや、その他隣のヒューズ箇所との接続が有る場合も存在します。
リアの3ソケットは上記に記載した通り、年式違いのホルダーを使用する際にも取り付けられております。


違うソケット間での接続には、ジャンパー長を取り付けてください。
隣の端子との接続の場合は、ジャンパー短を取り付けてください。


■取り付け方法
商品に同封します取り付け説明書を必ずご確認の上、交換作業をお願いします。
作業前には必ず現状車両状態の確認をお願いします。
ウインカーやブレーキなどの燈火類の点灯確認・電装品の動作確認全て行い、問題が無いことを確認した上で作業をしてください。
電球玉切れ状態で作業を開始してしまうと、最終確認で不点灯の問題発見までかなり遠回りで調査などを行う場合が出てしまいますので、必ず確認後に作業をお願いします。

交換完了後、走行テストを行い、問題なければ再度ネジ締め部を再確認をしてください。

※取り付け完了までサポートさせて頂きます。